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一人でヒーリングサロンを広島に開店しました。開店までの奮闘記、波乱万丈の人生日記♪
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一度口にしてしまったら、自分にウソをつくような気がして、

そうしなければ気が済まなかった。

間違っているのは確かだけど、

もう少しだけ一緒に居ることにした。


この後の私の運命はどうなるのか、不安しか残らないけど、

今は目の前だけをみることにしよう。

不安は一緒に居ても居なくても同じ事なのだから!


この人が変わってくれる可能性があるなら、それはそれで良いのだけれど、

今までと何一つ変わらない現実があるだけだとは思う。


この人の言動を見ている限り、

変わらない可能性の方が強いのは明らかだった。

わかっているのに一緒に居ようとするのは、

変わってくれると信じたいという気持ちが1%でもあるから、

思い切れないのだと思う。

いっそのこと憎しみ合いたい!

お互い憎しみ合えば、楽に別れられるのに!
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少しの心の隙に付け込もうとする悪魔の囁きが私には聞こえてきてしまった。

やり直してみたら!!!!

って。

私は耳をふさげばよかったのに、聞いてしまった。

その言葉に取り付かれてしまった。


男の人が泣くなんてよっぽどの事があったのよ!


なんて無視すればいいのに、そうかもしれない!と思い始めていた。


許せるはずないのに、泣きじゃくるしょうちゃんをなだめながら、

「もういいよ!」

と優しく背中を擦っている自分がいた。


何でなの!?


自分の吐いた言葉にビックリした。

まだこの人と一緒にいる理由なんてないのに、何ていう事なの!!

取り返しの付かない言葉を言ってしまった。

もう後戻りできない。

きっと将来的に別れるのは目に見えているのに、

ものすごい遠回りをすることになってしまった。
男が泣くなんて悔し泣き以外ありえない。

この人は自分のために涙を流している。

自分のしたことを許してほしくて涙を流している。


自分のしたことがわかっているのだろうか?

人に対して悪いことをしたという感情はないのだろうか。

この人は泣けば許して貰えると思っている。

そんな簡単に考えている彼をどう許せというのか?


母なら許しただろうか?

簡単に人を見捨ててはいけないだろうか?

それとも、自分の幸せのためにこの人を見捨てるべきなのだろうか?


わからなくなってしまった。

でも、いつまでもこの人と一緒にいても平行線のような気がする。

どこまでいっても交わることがない。


自分のために生きることは当たり前なことだけど、それだけじゃあまりにも悲しすぎる。

人は人と関わって生きているのだから、

どこかで人を思いやる気持ちがなかったら、虚しいだけだ。

この人の人生は、自分のためにうわべだけの優しさで上手く渡ってきていると

思っているだろうけど、淋しいものになりはしないだろうか。
「ごめん!ヒロに迷惑かけてばかりで」

としょうちゃんは語り始めた。

本当に迷惑をかけられてばかりだ。
 
精神的にも肉体的にもダメージを与えられている。

男なのに女ひとり守ることができないで、逆に守られているってどうなの!!

「本当よね!!!」

と私は強い口調で言った。

私はこの人と一体何のために結婚したのだろうか。

お金のために苦労してもいいと思っていた。

でも、しょうちゃんの場合は自分勝手で作った借金。

私がなぜ、わざわざ苦労する必要があるのか。

その価値もないと思った。

すると、

「ごめんなさい」

と突然泣きだした。


泣きたいのはこっちよ(`´)

何であんたが泣くのよ(;-_-+


男の癖に何で泣くのよ!?何の涙なのよ!!

自分がかわいそうと思ってるわけ?

その場しのぎの心にもない涙?


私は、男が泣くなんてよっぽどの事かもしれないという思いはなく、疑いの目で見ていた。

女の涙も好きじゃないけど、男の涙なんて信用できない( ̄^ ̄)
それでも、最後の言い訳くらいは聞いてあげてもいいかもしれないと思った。

「話くらい聞いてあげるわ! 仕事が終わったら帰って来なさいよ!!」

と私は言った。

私は仕事が終わって、帰りたくはない気持ちを押さえながら家路に着いた。

二時を回った頃、しょうちゃんが帰ってきた。

どんな言い訳をするのか、溜息が出るくらい嫌な気持ちになりながらも

聞かなければならないかと思うと、憂鬱になった。

ダイニングテーブルに座って、しょうちゃんがどう話しだすのか待った。

しかし、どうやったって、この人が使ったお金が返って来ないのは事実だ。

何のために私はこの人の話を聞こうとしているのか、自分でもわからなかった。
私が自分の中で苦しみながらも別れる決心をした頃、しょうちゃんから電話があった。

「帰っていい?」

と。

「ダメに決まってるじゃない!自分の給料も誰に文句を言われるわけじゃなく、

好きに遣えていいじゃない!」

「そんなこと思わないよ!」

「私はお金にも時間にもルーズな人は嫌いよ!」

しょうちゃんの言葉はウソがなかったと思うけど、信用しきれなくなった私は、

その言葉さえウソにしか聞こえなかった。

信頼していた人に裏切られて信用できなかった。

でも、自分の傷ついた気持ちにウソついて、平気な振りをしてきた。

もう限界だった。


しょうちゃんとの事が私のストレスになり、毎日あまり眠れなかった。

顔にはニキビができ、下痢になった。

毎晩飲み歩くせいもあるだろうけど、私の精神力がこんなに弱いとは

自分でも思ってみなかった。

きっと周りには冴えない顔色の私を疲れているようにに見えたことだろう。

しょうちゃんと上手くいっていないことを知ってか知らないかはわからないけど、

疲れた顔の私に何を言う人もいなかった。

もしかしたら、気を遣わせていたのかもしれない。
次の朝、私はしょうちゃんの最小限の着替えを 持ってお店に行った。

この際、人目なんて気にして なんていられない。

このまま別れられたらどんな気が楽かと思った。

初めは胸をえぐられるくらい辛いかもしれないけど、

時間が解決してくれるはず。

そして、しょうちゃんのことも 思い出さなくなる日が来るだろう。

その日のために今はこの辛さを 乗り越えなくてはならない。

その辛さを紛らわすように毎日のように朝まで飲み歩いた。

でも、決して私は友達にも何も話さなかった。

きっと私の味方をしてくれるだろうけど、

そんなことをすれば私の気持ちが揺らいでしまうような気がした。

自分の未来のためにしっかり歩くために、

自分の気持ちにしっかり向き合っていきたい。
本心で私はしょうちゃんに帰って来てほしくないと、私は思った。


私はしょうちゃんのギャンブルの借金のために働いているわけではない。


必死で働いても、彼のギャンブルの為に出ていくお金のことを思うと虚しくなってくる。
 
しょうちゃんは私が何とかしてくれるという甘い考えをどうやって許せというのだろうか。

結婚してからというもの、お金のトラブルしかなかった。

このまま、生活の安定も得られずにしょうちゃんに振り回されながら、

私の人生は終わってしまうのかと思うとくやしくてたまらなかった。

きっと私がこれ以上何を言って何をしても、変わらないだろう。

母は父とどうやって上手くやっていったのだろうか。

私が中学生の頃は喧嘩が絶えなかった。

母が泣いているのを見たことがある。

離婚するのではないかと心配したが、何とかそんなこともなく今日まできている。

女が耐えてさえいれば、上手くいくのだろうか。

私はまだまだ忍耐が足りないのだろうか。

こんなに添い遂げるってことが難しいとは思わなかった。

私にはもうムリなのかもしれない。
しょうちゃんにないものねだりをしていたかもしれないけど、

結論が出るまではこのままでいるしかない。


何もない毎日を重い気持ちで過ごしている。

いつまで続くのかはわからないけど、とりあえずは繋がっているこの結婚生活。

けれど、いつかは終わる。終わらせたい。


そう思っているところに、しょうちゃんがまた余計なことをした。

平和に暮らしていたのに、いつも私の幸せを壊す。


またギャンブルでお金を使った。

口座から50万円が引き出されていた。

許さない。

博才もないのに、競馬をやる。

それにありもしないのに大金を張る。

自分のお金でもないのに勝手に使うことは、どうやっても許せない。

何度こんなことをすれば気が済むのだろう。

何度こんな嫌な思いをすればいいのだろう。

この先、彼が変わることはあるのだろうか。

いい加減にしてほしい。


しょうちゃんに電話した。何に使ったのかを聞くためだ。

やはりギャンブルだった。

当たってほしくない理由に血の引くような気がした。


「もう帰って来ないで!」

色に染まりたくないと思いながら、夜の色と欲望の世界に生きている。

私こそ、昼にも夜の世界にも馴染めない中途半端な位置にいる。


私は普通の一般的な女になりたかった。

平凡というと何だか退屈で何もない人生に思えるけど、平凡ほど幸せなことはない。

幸せであればあるほど、その実感もなく、刺激的なものを求め、自分を不幸へと引きずっていく。


私もないものねだりをしていたかもしれない。

何も出来ない自分、何もない自分に自信が無く、

何かしなければ、何かができなくては、と自己嫌悪にに陥る。

しょうちゃんに対してもないものねだりをしていただけなのかもしれない。
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