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一人でヒーリングサロンを広島に開店しました。開店までの奮闘記、波乱万丈の人生日記♪
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子供がいなくてよかった!

離婚するのにもめるのは子供のことだ。

子供の取り合いのようになる。

ましてや兄弟が離ればなれになることだってある。

こんな不幸なことはない。幸いふたりには子供はいない。

というか、子供を作る暇なんてなかった。

でも、子供を不幸にする事もなくて良かった~


帰ったら心の整理をして、荷物の整理をして ちゃんと離婚しよう!


家に帰ると、神戸の奈々ちゃんから電話がかかった!

電話に出ると何も言わないので、イタズラ電話かと思って切った。

すると、また電話がかかった!

「もしもし」

と怒ったように言った。

「沙也加ちゃん、元気?」

と。

「さっきの電話も奈々ちゃん?」

「うん・・・」

「何で何も言わなかったの?」

「何か怒ってるみたいだったから」

「私ね、離婚するかもしれない」

「えっ?あんなに仲良かったのに何で?」

そう言われると、私は自然と涙が流れてきた。


しょうちゃんと離婚するなんて、ふたりを知ってる人はみんな言うだろう。

あんなに仲良かったのに…と。

奈々ちゃんも例外ではなかった。

しかし、彼女はしょうちゃんの事もよく知っていた。

彼女とはよく飲みに行ったし、

広島に行くと決まった時にも

しょうちゃんも一緒に送別会をしてくれた。

だから、なおさら信じられないという 思いが強かったと思う。
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実家に帰ってのんびりしている間も

「勝手にすれば!」

という思いと

「心配はしてくれないの?」

という思いが交差していた。

こんな事になってもまだ私はジタバタともがくのかと自分が嫌になった。


私がいなくなった事をしょうちゃんはどう思っているのだろうか?

まだやり直したいという気持ちはあるのだろうか?

それとも、もうどうでもよくなったのだろうか?


どちらにしても帰ればわかることだ。

どちらが私にとって正しい選択なのかはまだわからない。

私は今まで籍の入ったまま別居するのかずっとわからなかった。

そんなに一緒に居たくないなら、さっさと別れればいいのに!

気持ちがないなら決着を付ければいいのに!

と思っていたけど、何故なのか今わかった。

微妙な気持ちが行ったり来たりして踏ん切りが付かないのだろう。
一緒に住んでいながら別々の布団で寝ることは夫婦としての会話も減らした。

体調が悪くて出勤日数を減らしてもらっていたけど、

相変わらず仕事が忙しくてしょうちゃんの事など構っていられなくなった。

しょうちゃんは私の身体を心配するどころか、

家の事に手が回らなくなった私に追い打ちをかけた。

あれから・・・しょうちゃんの失踪から3ヶ月と経たない内にまた借金が出てきた。


いい加減にして!!


思うように働くことができないし、身体を休めたかったし、

もうお金の心配なんてしたくなかったから勝手に実家に車で帰った。

そして、いろいろ考えたかった。

両親は急に帰って来た私を不審に思ったみたいだけど、

「別に何もないよ!ただ疲れてるからのんびりしたいだけ」

と言った。

合間には目が覚めるけど、人間ってこんなに眠れるんだ!

と感心するくらい眠った。

私はホントに身体の具合が良くなかった。

一日に何時間も寝るのは、風邪で熱が出て下がらないで寝込んでいる時以来だった。

こんなに眠るのは、やはり具合が悪いのだと、自分ではっきりと自覚した。
私は段々しょうちゃんと一緒にいることに

違和感を感じ始めていた。

何処にでもいるような夫婦と同じように

普通に会話もするし、同じベッドでも寝るし、 同じ食事も摂る。

だけど、私は尊敬できなくなった人とエッチもしたくないし、

指が身体に触れただけで嫌な気持ちがした。

もうしょうちゃんもエッチなんてする気も起らないだろうし、

昔のように笑顔を向けることもなくなった。

ただ同じ家に住み、ご飯を食べ寝るだけ・・・

夫婦ではなく、同居人になった。

そして、身体が触れるのも嫌だから、

「ベッドだとよく眠れないから、畳の部屋で寝るわ」

とひとりで別の部屋で寝るようになった。

きっと寝室では私の目を盗んで

朝方までゲームをやっていたりマンガを読んでいたりしているかもしれない。

でも、もうそんな事はどうでもよく、 夜中起こされることもなくゆっくり眠れるだけで

私は安心できるのだった。
社長がしょうちゃんに戻って来てほしいがために、

私はしょうちゃんの借金の一切を払った。

知り合いだけでなく、ア○ムで借りていた。


そんな処でお金を借りれば利息の方が高く付いて、

毎月払っているお金なんて元金より利息を払っているみたいで

バカみたいに思える。

知り合いに借りたお金は利息は付かないが、

返済が遅れれば信用を失うことになる。

私には直接関係のない人たちに信用をなくしただけだから、

何年かかるのかは知らないけど、

自分で時間をかけて信用を取り戻せばいい。

でも、私にとってはいい迷惑だった。

いい加減「ごめんなさい」も聞き飽きた。

泣けば許して貰えるなんていう卑怯なマネも

女の泣き真似よりタチが悪い。

許せるはずがない!!


こんなことが何年続くのだろうか?

私はこの人の借金を払うために、

この人の尻拭いをするために結婚したわけじゃない!

こんな人のために私の人生の一部を過ごすなんて

時間のムダだわ!


と思い始めていた。
その日、私としょうちゃんは一緒に帰った。

帰っている間、ふたりとも何も話さず無言だった。

車のCDの音楽だけが楽しそうに歌っていた。


私はずっと不機嫌で、しょうちゃんと何も話すことなんてないと黙っていた。

しょうちゃんはきっと自分のしたことを、

私にどう謝ろうかと四苦八苦していたことだろう。


家に着いていつものように食事を摂った。

テレビを見ながら食事をしていたところに

「ヒロ、ごめんなさい」

としょうちゃんは言った。

今頃何言ってるんだろ!

と思いながら

「謝るくらいなら最初からしなきゃいいんじゃない!

それにそんな話、ご飯が不味くなるわ」

としょうちゃんの話なんて聞く気がなかった。

今更、謝られたって私は許す気なんて全くなかった。

私にとっては騙していたのとさほど変わりはなかった。

しょうちゃんにすれば、借金がバレれば怒られるから

私には内緒にして自分で払うつもりでいたのかもしれないが、

こんなルーズな性格の人が出来るはずがないのは誰もがわかることだ。


私に迷惑がかかるんだから余計なことをしないでほしいわ!
何日経ったのかわからないけど、

勝手にどこかに消えた人のことなんて忘れたい気持ちになって、

私はしょうちゃんの荷物は処分し引っ越して一からスタートしようと思っていた。


そんな時に社長からしょうちゃんが帰って来たと連絡をもらった。

仕事が終わると私は事務所に行った。

すると、社長は

「やっぱり借金があったみたいで、俺の前で泣くなんてよっぽどだったんじゃないか?」

と言った。


私は内心

また泣いたの?

都合が悪くなると泣くなんて女みたい!

それに自業自得でしょ!

自分で作った借金なんだから払うのは当たり前でしょ!!

何で私が払わなきゃならないの!!!



と怒りが込み上げてきた。

でも、私の前でも泣いたことがある事実は言わなかった。

私には人前で泣く男なんて、

ましてや上司の前で泣くなんて信用出来ないことだったが、

きっと社長も「男が泣くなんてよっぽどなんだ」と

過去の私みたいにかわいそうに思ったことだろう。

でも、私は後のあの人の言動には騙されたような気持ちになって

信用しなくなった。


とにかく早く決着を付けたい!
社長は毎日のようにしょうちゃんに電話をかけ続けた。
 
でも、社長はしょうちゃんに帰って来てほしい反面、

私には

家を空けてる間に、しょうちゃんが勝手に荷物やお金を

持ち出したりしたら私が困るから、

鍵を付け替えたほうがいい、

と言った。

私は通帳や印鑑はいつも持ち歩いていた。

しょうちゃんはそんなにお金を持っているはずないし、

何日も過ごせるはずもないし、

携帯電話だって充電器を持って出ているわけじゃなかったので、

もしかしたら私が仕事に出ている間に帰って来て、

お金を引き出されたら困るから。

でも、しょうちゃんのスーツ類はいなくなった日になくなっていたから、

どこにいるかわからないけど、

私はその可能性があるのを知っていたので、

用心もしていたのである。

私は、


いっそのこと帰って来なきゃいいのに!

このまま私の前から消えてくれたらどんなに清々するだろうか


と考えた。

帰って来ないんだったら、ゲーム類やマンガは捨てて

いらないものは誰かにあげたかった。

そして、引っ越しもして心機一転仕事に頑張りたかった。

ただ、この3LDKの広いマンションにいると、

何だかいつもより広く感じて怖い気がした。

この気持ちは、これから先私の人生への心細さと同じように思えた。

いなくなればいいのに、とは思っても、

いつの間にか私を支えてくれていた。
家にも帰っていないし、車もしょうちゃんが使っている事を社長に告げた。


社長は、

「もしかしたら、月末だし借金の返済があるのかもしれない!

神戸のお店やうちのボーイにも聞いてみるから、

仕事が終わったら事務所においで」


と言ってくれた。


帰りに社長の所へ寄ると、

しょうちゃんの携帯にも何度か電話をかけてくれたようだけど、

出ないらしく留守電を入れてくれたみたいだ。


お店のスタッフに50万円借りていたり、

神戸の合田店長にも100万円近く借りていた。

たぶん、他にも借金があって払えないから逃げたのではないだろう?

やっぱり!!!

結局、自分のやった始末を自分で決着を付けられず、

私にも社長にもお店にも迷惑をかけた。

それに、自分の都合が悪いと自分の奥さんを置いて逃げるなんて信じられない!

お金を借りるのは本人の勝手だが、

返せないからと言ってバックレるなんて最低な人間のすることだ。

借りたものを返す-------当たり前のことだ。

貸した人にも責任は多少あるのかもしれないけど、

人の優しさに付け込んで、恩を忘れて逃げるだなんて!

社長はあの人に帰って来てもらわないと困るから、

「お金の事は心配しないで大丈夫だから・・・」

と留守電に入れたようだ。

私は迷惑をかけた人には即日にお金を返してしまいたかった。

自分のしたことではなかったけど、

自分の夫のやった事の借りをそのままにしたくなかった。

私は

「合田さんとボーイさんの借金は全部でいくらですか?

明日持ってきます」

とお金を持って来ることにした。

それからは、しょうちゃんが帰って来るまで毎日のように

社長と連絡を取ったり、事務所に寄ったりだった。
しょうちゃんの事は放っておいて、いつものように仕事をしていた。

その日はちょっと暇で、夜中近くになって私は店長に呼ばれた。

私はてっきり仕事の事を言われるのかと思っていたが、

しょうちゃんのお店の社長が待っていた。

何の用事で来たのかと思えば、やはりしょうちゃんの事だった。


社長は私たちが恋人同士の頃から知ってるから、

余計にケンカをしないで仲良くして欲しかったようだ。

心配して貰えのは有り難かったから

「わかりました」

とは言ったけど、

しょうちゃんがかわらない限りどうにもならないことだった。


その日、しょうちゃんは帰らなかった。

車がないと不便だったが、しょうちゃんが鍵を持っているのだから仕方ない。

帰って来ようと帰って来なくてもどちらでも良かった。

好きなようにすればいい!

次の日、社長から電話をもらって、

仕事が終わったら帰りにしょうちゃんのお店に寄るように言われた。

しょうちゃんが家に帰らない事について何か言われるのかと思ったら、

しょうちゃんは仕事に出てきてないのだと伝えられた。
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