忍者ブログ
一人でヒーリングサロンを広島に開店しました。開店までの奮闘記、波乱万丈の人生日記♪
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

その日の夜しょうちゃんは関西の軽いノリで真剣に考えてほしいことも茶化した。
何でこんな無神経なんだろうと腹が立った。
関西のテンポの良さは私も好きだけど、いつでもこんな調子で居られるのは私にとって
苦痛の何者でもない。

しょうちゃんは自分の事ばかりで、私が今どんな気持ちで居るのか、両親がどんなに私を
心配しているのか、なんて予想もしてないだろう。
始めのうちは暗い顔をしても「しょうちゃんに心配かけるだけだし」と思っていたけど、
そういう私の気持ちにも気付かない冷たい所がしょうちゃんにはあるのだと知ってしまった。
いつかこの人は私にも冷たくするのかも知れない。



「籍なんて入れないから!」


と私は婚姻届を破った。
きっとしょうちゃんにはなぜなのかわからなかったのかもしれない。

でも、私はしょうちゃんと口を利きたくなかった。
次の日も私はしょうちゃんとは喋らなかった。

婚姻届を破り捨てたことでどこかほっとしていた。
PR
婚姻届にサインをすることにしたものの、いざとなると手が震えた。
決心したはずなのに心のどこかで迷いがあったのだろうか?
男にとっても女にとっても人生の大きな選択であるから仕方ないのかもしれないが、
私はしょうちゃんを信じてないような気がした。

今まで直感だけで生きてきて、直感で決めたことに間違いがなかった。
今、私は直感で入籍をためらっている。
もしかして、この選択に違和感を感じているのなら止めたほうがいいのだろうか?
それとも、今はこの直感が間違っているのだろうか?

そして、はっと気付いてしまった。
気になっているのだ。


両親に了解を得ずに勝手に入籍することが気に入らないのだ。
反対されたからと言って実家を黙って出てきてしまった事だけでもいやなのに!
私はあの時、しょうちゃんは両親を説得してくれると信じていたのにそうじゃなかった。
何年かかっても説得するだけの気持ちはなかったのか、と心の隅で引っ掛かっている。
それに、私の親を大切に思ってくれてはいないように感じた。

今、私がどこにいて何をしているかも知らない親の気持ちを考えると
何だか可愛そうになった。
眠れないくらい心配しているんだろうなあ~φ(.. ;)

そんな気持ちはしょうちゃんにはわからないだろう。
そして、しょうちゃんは何か都合が悪い事があると逃げ続けるのだろう。

サインした事に後悔しながらしばらくそんな事を考えていた。
そうは言っても周りの入籍モードに抵抗するのは無理な事だった。

朝起きてみると、しょうちゃんは婚姻届にサインと押印をしていた。

私は思わずハーッと溜め息をついてしまった。
別に一緒に居たくないわけではないけど、「まだ先でもいいんじゃない?」と言ったところで
しょうちゃんがわかってくれるはずもないだろう。
逆に裏切られたような気持ちになるかもしれない。
今まで家庭に縁の薄かったしょうちゃんにとっては、今やっと温かい家庭を持てるかもしれないと
思っている時にそんな事を言えば、「じゃあ、何で広島まで付いてきたの?」と
一番信じていた人に不信感を抱くだろう。

それに相川店長もマネージャー、涼子さんは18歳の頃からしょうちゃんを知っていて、
広島まで付いてきてくれた私という女は当然入籍するものだと信じているし、
自分の事のように喜んでくれていた。

色々と考えた挙げ句、こんないい人たちに囲まれて可愛がられて来たしょうちゃんは、
夜の商売のルーズでだらしないイメージとは違って、きちんとした人だと信用することにした。
そして、きっと二人で幸せになれると信じることにした。

私は目の前の婚姻届にサインした。
相川店長には悪いけど、私は籍を入れるのはまだ早いと思っている。
別に今のタイミングでなくても、その時期は必ず来ると思う。
それになぜ、たかが薄っぺらの紙切れ一枚にこだわるのかが
私にはわからなかった。

まだ十分に大人に成り切れていない二人が結婚することは、
二人だけの問題ではなく周りの人も巻き込んでしまう重要なことなので、
慎重になりたかった。
いろんな経験もして精神的に大人になるのは、
男も女も30歳くらいだと思っている。

もしかしたら、男はもっと年齢を重ねてからなのかもしれない。
そんな年齢になってからでも遅くはないと私はずっと思ってきた。

そんなことを思っていたにも関わらず、しょうちゃんは婚姻届を区役所からもらってきていた。
証人の欄には既に店長とマネージャーのサインがしてあって、
あとは二人がサインして印鑑を押すだけだった。

何で?
この人も早く籍を入れたいの?

とすごく不思議な気がした。
確かにしょうちゃんの子供の頃は家庭に恵まれたとは言いがたい環境で
育ったから温かい家庭に憧れるのはわからなくもないけど、
それなら両親のようにならないためにももっと慎重になるべきだと感じた。
私は「好き」という気持ちだけで、勢いだけで結婚したくないと思った。
家具も新しく揃えながら、やっと普通の生活をしていくことが出来る。

と思っていた頃、店長に

「早く籍を入れたほうがいいよ」

と言われた。
私はまだ24歳だし、しょうちゃんだって22歳、
まだまだ付き合い初めて8ヶ月・・・
もっと先の未来に二人ともそんな気持ちになってから・・・
と思っていた。
しかし、店長だけでなく、マネージャーにも涼子さんにも同じ事を言われた。

相川店長には、震災前の年に未熟児で生まれた女の子あかりちゃんがいるけど、
奥さんと入籍したのは、あかりちゃんがお腹にいると知ってから、
それも妊娠6ヶ月になってからだった。
相川店長は子供なんて欲しくないと思っていたし、
妊娠したと知ってもそれは変わらなかったらしい。
周りからもそんなことになっても入籍しないことに相川店長はかなり批判された。
ところが、未熟児で生まれ保育器に入れられた我が子が
生きるか死ぬかの状態の時に 愛しく思えたようだ。
そして、そんな命の危険にさらされていたが、
少し弱かったりするけれど、元気に育っている。
今では目の中に入れても痛くないほどの可愛がりようである。

子供はいらない!なんて言っていた店長も、
家族や家庭の温かさを知った。

そんなことがあって私に入籍を勧めるのだと、しょうちゃんから聞いた。
お店の開店も無事に終えた。
そんな頃、涼子さんとマネージャーは住んでいたマンションから水漏れがして、
引っ越しをすることになった。
私たちも探していたが、なかなかいい物件がない。
しかし、しょうちゃんはマネージャーに不動産屋さんに紹介してもらったと言って、
電話番号と場所を書いたメモを持っていた。
別にそんな急いで寮を出ていかなくてもいいみたいだけど、
何だか落ち着かなくて早く引っ越したかった。

次の日にふたりでその不動産屋さんに出かけた。
すると、2DKでいい物件が見つかった。
家賃は繁華街に近いせいかちょっと高かったけど、お店にも近いし、
日当たりもいいしかなり気に入った。
少ない荷物をマンションに運んで、新しく電化製品も買い足した。

ここから新しくふたりの生活が始まるかと思うとちょっと嬉しかった゜+。(*′∇`)。+゜
震災は大変だったけれど、知らない場所で何もないところから
始められたことにちょっとだけ感謝した。
ふたりでひとつずつ進めばいい!
もう一度はじめからやり直し☆彡
次の日もしょうちゃんは店の準備で忙しかった。
私は部屋の掃除とさまざまな日用品をスーパーに行って買い揃える。
掃除は狭い部屋なので、早くに終わってしまった。
やることがないので、ひとりテレビを見ていたり本を読んだりとダラダラと過ごした。

夕方になってしょうちゃんが帰って来た。

「あれっ?今日は早いな!」

と思ったら、

「みんなで食事に行くことになったから」

と私を呼びに来たみたいだ。

店長、マネージャーとその奥さんたち、
神戸から付いてきた従業員の女の子4人と焼肉屋に行った。
店長もマネージャーも見かけたことは何度かあるけれど、
こんなふうに会うのは初めてだった。

私は緊張していたが、二人とも気さくな人たちで逆に気を遣ってもらったような気がする。
マネージャーの奥さんも私のことは知ってるみたいで、「沙也加ちゃん」と呼ばれてビックリ!

色々話してみると、私が入る前にあのママのお店に居たらしい。
お店では涼子と名乗っていたと言っていた。
そういえば、お客さんから何度か聞いたことがあった。

この人だったのか!

と今気付く!!
そして、あっきんや舞ちゃんたちと仲が良かったみたいだ。
私は他のお店の女の子の事なんか知らないのに気付かないところで繋がりがあるのだと知った。
大塚さんがマネージャーになることで、しょうちゃんは不機嫌そうだったが、
次の朝、神戸を発つことになってマンションに残ったままの荷物を
借りたレンタカーに積み込んで広島へ向かうことになった。

しょうちゃんの運転で走ったのだけど、途中、長時間の運転で
休憩もほぼ入れないまま走り続けたせいか疲れで
足のリンパ腺が腫れたようだった。

が、とうとう広島に来た。
とりあえずは用意してあった寮に荷物を運び込んだ。
男性スタッフの寮として借りているマンションに、当分は住む。
エアコンは付いていたが、他の暖房器具のないフローリングの部屋は
夜になると寒くて仕方なかった。
お店のオープンの準備やミーティングで夜中に帰ってきたしょうちゃんは
電気ストーブを運び込んで毛布に包まっている私の体を 温めようとしてくれた。
おかげで寒さで寝付けなかった私は、部屋の暖かさに体の力も緩んですっかり寝入ったのだった。
しょうちゃんのお店の寮に行くと、みんな揃っていた。
私たちが来るまでに相川店長は広島に行くことになっていた。
神戸のお店の店長は、合田さんというまだ28歳の男性で、
社長がこのお店を出した頃からのスタッフで可愛がってる方がやることになった。

相川店長を慕っているマネージャーは広島に行くことになった。
しょうちゃんも考えることなく広島に行くのかと思っていたら、
やはり男の人、野心があり、神戸店のマネージャーをやりたいと思っていたらしい。
しかし、合田店長はしょうちゃんではなく、大塚さんという小心者で30歳くらいの男の人を
マネージャーに選んだ。
しょうちゃんはこの大塚さんよりも仕事ができると思っていたし、
大塚さんは大塚さんで自分が適任だと思っていた。
まだ若いからという理由で大塚さんに決まったことが気に入らなかったようだ。
それに、その時は知らなかったが、合田店長とも性格的に合わなかった。

相川店長には入店以来お世話になっているし、マネージャーにも可愛がってもらっていたこともあって、 広島に行くことになったのだが、この人の中に野心があるなんて思いもしなかった。
それが、私のためなのか自分のためなのかはわからないけど、
野心があったのは意外なことのように思えた。

でも、嫌な環境で働くよりもちゃんと評価してくれる人たちと働くほうが
しょうちゃんにとっていいのではないかと思った。
私は確かに神戸が好きだったけれども、別にしょうちゃんと居られるのならどこでも良かった。
それに行ったことのない街に住むのも楽しそうだな~と考えていた。

このたび『ヒーリングスパ癒しの森』は、
皆様の温かいご支援をいただき、
無事一周年を迎えることができました。
つきましては、日頃の感謝を込めまして9月中は

   全メニュー半額

にさせていただきます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

※期間中はポイントはつきませんのでご了承ください。
※込み合う恐れがありますので、お早めにご予約下さい。
携帯版ブログ
カウンター
最新コメント
[02/27 money with surveys]
[05/16 Backlinks]
[08/31 あんこや]
[05/14 イソノミア]
[04/06 金星]
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]