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一人でヒーリングサロンを広島に開店しました。開店までの奮闘記、波乱万丈の人生日記♪
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じっとしているのが苦手な私は、TVを見ながら片付けをして

しょうちゃんが帰ってくるのを待っていた。


午前零時を回った頃、ドアのベルが鳴った。

今日は暇だったのか早く帰ってきた。


今日も暇なの?

どれだけやる気がないお店なの?

いくら店長が昔からお世話になっているからと言っても、こう毎日が暇なんじゃ困るわ。

まだ一年目だから仕方ないのかもしれないけど、生活できなかったら仕方ないじゃ済まないわよ。

結婚する時の約束はどうなってるの!

いつになったら、私は夜の仕事を辞めれるの?

自分で言ったこともきっと忘れている。

夜の仕事を辞めるどころか、私の収入がなければ今の生活は無理なのだ。

しょうちゃんのギャンブルさえなければ、普通に暮らせるだろうけど、

私が仕事を辞めたところでこの癖は直らないのはわかっているし、

お金がなくなっても私が何とかしてくれると思っているから、

今のうちにお金を貯めておくことしか私にはできない。


「早くあんな暇な店辞めればいいのに!

いつまでいたって変わらないでしょ!!」

と私は常日頃から思っている。

でも、しょうちゃんは十代の頃から可愛がってもらっているから辞めたくないのだと思う。

いい影響もないように思うけど。


しょうちゃんが着替えている間にお料理を温め直して、

人で普通の家庭には遅すぎる夕飯を食べた。

「今日、何してた?」

「デパート巡り!!」

そんなことは聞かなくてもわかっているはずなのに、なぜ聞くのかと思いながらも私は答えた。

ゴミの山を見ればわかるはずでしょ!

50万使ったとは思わないだろうけど・・・。

でも、そうだとわかっても怒らないような気がする。


今でも、私が新しい服を着ても高い化粧品を買ってもキレイでいることに素直に喜んでくれる。

普通の旦那さまなら「無駄遣いするな」と叱られるようだ。

そういう意味では理解のある旦那さまなのかもしれない。

そう考えると、何だかちょっとかわいそうになってきた。

私のことを自分のことのように喜んでくれているのに、

しょうちゃんが何か言っても私は素っ気なかった。

私は仕事のことばかりで、

しょうちゃんが楽しそうにしていることを一緒に楽しんであげられなかった。


「今日ね、ワンピース買ったの!」

と言ってみた。

「後で着てみせてよ」

やっぱりかわいいしょうちゃんのままだ。

私は結婚して、お金の不安から仕事中心の生活になり、

自分でも気付かないうちにすっかり変わってしまっていたのだろうか?
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