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一人でヒーリングサロンを広島に開店しました。開店までの奮闘記、波乱万丈の人生日記♪
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その日だけでなく、毎日のように前のお店のお客さまが探して来てくれた。
こんに嬉しいことはない。

飲み屋街のたくさんあるお店の中で、このお店を探すことはどれだけ大変な思いをしたことだろう。
一軒一軒回って探してくれたその手間と時間を考えたらとても有り難かった!
たかが私に会うためだけにここまでしてくれたお客さま。
何て言えばいいのか分からなかった。

「ありがとう」としか言えなかった。
どれだけ嬉しいかどれだけ有り難いかを表現したいのに
言葉では言い尽くせないこのもどかしさ!
言葉にすると、ニュアン
スが何だか違ってしまい、嘘をついてるような気分。
自分の気持ちを伝えたいのに伝えられない。

ボキャブラリーのなさに落胆した。
もっと勉強しとけば良かった!!!
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このお店でも「沙也加」という源氏名を使うことにした。
新しいお店で初心に戻って一から頑張ろうと思っていた。
そして、このお店ではどんなお客さまと
出会えるのかとワクワクしていた。
オープンして一時間、いきなり指名だと言われた。
 
「誰だろう?まだここにいる事知らないと思うんだけど・・・?」 

と思いながらも、席に付いてみると、山本さんだった! 

「何で知ってるの?」 

と思わず出てしまった。

お店に電話したんだけど、
出ないからお店まで行ってみたら
閉まったから諦めて帰ろうとしていたところに
マネージャーにバッタリ会ったから
何処にいるのか聞いたら
ここだって言ったから来てみたらしい。

会いに来てくれたことがすごく嬉しかった!
自信なんてなくて一生懸命やるしかなかったけど、
この仕事をしててよかったと思った。
何より笑顔に励まされたと言われた時は、
とても幸せ!
人の役に立てたことに
胸がいっぱいになった。
人の役に立つって
素晴らしいって実感した。
次の朝目覚めると、最悪な気分。
今日の事が心配でぐっすり眠れなかった。
とは言っても、いつも目覚ましより先に起きているんから
時間的には変わらないのだけど・・・。

家を出て、お店に向かう。
考えながら歩いていたら、通り過ぎてた。
裏口から
「おはようございま~す」
と入って行くと、
ソファーに座って渋い顔をして
マネージャーが待っていた。

マネージャーに次の就職先へ
連れて行ってもらう。
お店に着いて中に入ると、
前のお店より広くてキレイでビックリ!
豪華な雰囲気で
一流ホテルにいるような錯覚を起こす。
私にはもったいない気がする。
 
中に入ると、ボーイさん4人が出迎えてくれた。
カウンターには見たことのある顔・・・高橋さんだ。
偉い人だとは知っていたけど、
店長だったんだ!知らなかった!!

高橋さんは、マネージャーの地元の友人で、
一度連れられて飲みに行った時に会ったことがある。
その時は、挨拶をする程度であまり話はできなかった。
30歳過ぎの感じのいい人で
女の子にも男の人にも人気がある。
ただ、お酒も強いし、女にも手が早かった!
女に手は出すが、マメだと噂で聞いたことがある。

「おはよう!大変だったね」

と高橋さんに言われた。 

マネージャーは 

「お願いしますね!」 

と言って出ていってしまった! 

私はどうしたらいいか分からなかった。
すると、奥に連れていかれた。

女の子たちはベテランそうな人ばかり。
何か馴染めそうもない。
その中に一人だけ知り合いがいた!
ありさだった!
私の一番仲のいい子。 

「あっ、おはよう!」 

と言って隣に座る。
よかった!!
知らない人ばかりだと心細いけど、
少し安心した(*^□^*)
いつから来ているのかと思えば
2日前かららしい。
私は実家に帰ってたから知らなくて、
突然でビックリした事を話した。
すると、お店は私と連絡が取れなかったみたいで
帰って来るのを待ってたらしい事を告げられた。 

そうよね、実家には電話しづらいよね~?
別にいいのに! 

って勝手に思った。

その日の仕事は、慣れたはずなのに緊張と動揺で
いつもの私ではなかったのは言うまでもない!
6月になっていつものように月末の日曜日に実家に帰り、火曜日に神戸に戻る。そして、いつものように出勤すると、お店が開いていない!

えっ??

何か嫌な予感がする(;^_^A
裏口から中に入ってみると、
マネージャーとボーイさんたち、何人か女の子達がいる(・・;)

何がどうなっているのか理解できずキョトンとしていると、
お店が摘発されそうになってお店閉めていることを伝えられた(>_<)
年齢をごまかして入っていた女の子がいたらしい(;-_-+
私はどうなるの?
と思っていたら
知り合いのお店に頼むから大丈夫だから!
と言われてしまった!

不安になった・・・

どんなお店で働く事になるのだろうか?

今日のところはまだお店も決まっていないし、帰ることにした(>_<)

帰りに、
明日またここに来るように言われた。

帰ってからTVを見るけど、お店の事が気になって全く目に入らない。
心配したって仕方ないんだから!って自分に言い聞かせてみるが、結局どーにもならなくて、あれこれ考える。

マネージャーの知り合いの社長が何人かいるから、きっとそのどこかのお店に行くことになるのだろうか?そういえば、前にマネージャーとその社長や店長仲間4~5人と飲みに行った事があった!
きっとその社長のどこかのお店なのだろうね。
どの社長のお店なんだろうか?
明日よ!
明日になれば、きっとこんなに考え込んでた自分を
「何悩んでたんだろう?」って笑い飛ばすくらいな日になってるよね?
すべて明日になれば何も変わらない毎日がやってくるはず!

何だか眠くなってきた\(~o~)/
明日のために寝よう~
夜のお仕事を始めてから、私はこうしていろんなお客さまに出会った!

お客さまには教えてもらうことが多かった。
来てくださるお客さまは、面白おかしく過ごせればいい人が多い中、
私のお客さまは割りと真面目な話をする人が多く、
さまざまな人の痛みをこのお仕事を通じて知った。
変に真面目で不器用な生き方しか出来ない人が多かったけれども、
この出会いに感謝している。
何不自由なく生きてきた私にとって、
こんなにも必死に生きている人たちの生の叫びを聞けたことは、
とても貴重なものになりました!

スタッフにしても女の子にしても、
いろんな大変な人生を歩んでいる人たちが
たくさん周りにいたことも
かなりカルチャーショックを受けた。 

人生の折り返し地点まで来ていないのに、
既にこんなすごい人生を歩んでいる。
でも、諦めないで真っ直ぐ前を向いて進もうとしている
彼らに尊敬の念を抱いた。
私はまだまだこれっぽっちも
辛い目には合っていない。 
私は運がいいだけなのかもしれない。 

もしかしたらこの先
どんな人生が待っているかもしれない。
どんな人に出会っていくのだろうか?
結婚するのだろうか?
子供は産むのだろうか?
果たして、死ぬ時に
「ああ、いい人生だったな~」
と言える日は来るのだろうか?
26歳の山本さんは最近やっと充実した日を送り始めたところである。

山本さんは以前彼女と同棲していた。
用事で家に帰ったときは、いつもと変わらない彼女だったのに、仕事から帰ってみると彼女は家具も何もかもと一緒にいなくなっていた。
テレビドラマでは、よくあるシーンだが、現実にこんな事ってあるのね!
信じていた彼女に何も告げられずに出ていかれた山本さんのその時のショックは大きかったと思う
そんな事があって仕事もやる気を無くしてしまった。でも、縁合って前の会社の社長に助けられ、またその会社で働く事になったみたい。
山本さんは彼女の事も忘れようと、また社長に恩を返そうと必死に仕事をした。そのお蔭でようやく認められて、お給料も上がった。その時の明細書を私にこっそり見せてくれた。

そんな話をまだ心の傷も癒えてない山本さんは、痛々しい表情をたまにみせながら話してくれた。

私は一生懸命聞いただけだったけど、少しは気持ちが楽になったみたい。
次にいらっしゃった時にはプレゼントだと言って一枚のCDをくれた。
浜田省吾だった。
私は浜田省吾はあまり聞いた事はなかった。
山本さんは「星の指輪」が好きみたいだった。

もしかしたら、彼女との思い出の曲だったのかな?
それとも、将来結婚して、この曲みたいになれたらいいな~と思っていたのかな?
どっちにしてもすごく切なくなる思い出・・・
いつかもっと好きになれる人と出会って幸せになれたらいいね('∀'●)
山崎さんは同い年の24歳。お父さんが大工の棟梁だから山崎さんも大工になったみたいだε=┏( ・_・)┛

最初は高校に通っていて、手伝っていたらそっちの方が面白くなってしまい、
結局高校は辞めてしまったらしい!

お店に入った頃、私はまだ大学を途中で辞めてしまった事に
心の何処かで後悔をしていた。
だから、大学をちゃんと出ている人が羨ましかった。でも、山崎さんに出会った事で考えが変わった!
普通の人より早く社会に出て
大人の中で生きている男の人が魅力的に見えた!
大学を出ている人が
つまらない人のように感じてしまったw(°0°)w

同じ24歳なのにこんなにも違うものなのか!

私の知らない男の世界の話に興味を持った(^ε^)-☆Chu!!
仕事も大変な事も辛い事も多かったはずだろうw(°0°)w
しかし、女の私には経験できない話、私の知らない世界の事を色々聞くのは
とても楽しかった!
若松さんは大阪に住む珍味会社の二代目。
店の人には「ボン」と呼ばれていた!
いつも毎週土曜日の12:00にいらっしゃる(´∀`)
私がこのお店にいる間は変わらず毎週土曜日の12:00にいらっしゃったw(°0°)w

いつもニコニコして優しいけど顔色が悪かったφ(.. ;)
タバコをよく吸うし、付き合いも多いからだろうw(°0°)w

一度だけ蝶ネクタイにタキシードを着てきたことがあった(*´∀`*)
「どうしたの、そんな格好して?」
ってママに聞かれて
「パーティーがあったんや」って言ってた(^O^)/

パーティーって!?
二代目だからきっと大きなパーティーに出るんだろうな~
きっとお偉いさんと会うことも多いだろうなあ
接待も大変よね(T_T)
なんて考えながら
タキシード姿を見て
『不思議の国のアリス』に出てくるウサギを思い出した(o^o^o)
6歳も年上なのに
かわいい~♪
って思ってしまった(*/ω\*)

若松さんから仕事の話を聞いたことがなかったけど、付き合いが大変なんだろうな~

ここに来たときくらい仕事のことは忘れたいのかもしれない(-Q-)

帰りにはいつも
「好きな数字は?」とか
「生まれた年は?」とか
「お父さんの誕生日は?」
・・・etcを聞く。
明日の競馬の数字だ!
でも、「勝った」って聞いたことはないから
負けてばかりだったんだと思うφ(.. ;)

それでも気分転換になればいいな~♪
自然食品会社の社長☆中本さん

長く来てくださっている方みたいで、
いろんな女の子のプライベートな事までよく知ってる(^o^;
五月さんがホストの彼氏がいたこと、
真紀ちゃんが加古川から彼氏と逃げて来たこと・・・etc知ってた(*^_^*)
私の事も色々心配してくれた゜+。(*′∇`)。+゜
見た目はちょっと怖そうな感じがするけど、優しい人だ(o^o^o)
お父さん的存在だった(^^)v

自然食品会社を始めた頃は、
奥様に苦労をかけた
みたい( ̄~ ̄;)
仕事が成功して、
何年か前に一戸建のお家を建てたらしい(@゜▽゜@)
広いお家みたいで 

「掃除が大変よ~♪」 

と奥様に言われる。
そんな楽しそうにしてる奥様を
見てるのが幸せなんだ
と゜+。(*′∇`)。+゜

そんな話を聞いていると、
あまり結婚願望のない私でも
こんな結婚ならいいな~と憧れてしまった(^Q^)/^
もちろん、二人の努力があったから
絆は深く強くなっていく
ものなのでしょうが…ネ(^.^)b
35歳くらい穏やかな話し方をされる松井さん。

芦屋のご自宅で近所の子供のレッスンをしているピアノの先生(^-^)
ピアニストになりたくて、若い頃ドイツ留学をしていたが、
体を悪くして日本に帰って来たみたいだ(>_<)
しかし、まだ夢を諦め切れずにいた(o^o^o)

初めて会った時はちょっと暗い感じがしたのは、
この挫折感を感じたからなのかもしれない(;_;)

私は音楽、特にクラシックの世界の事はわからなかったけど、
少しは松井さんの傷ついた気持ちはわかる(><)

シェイクスピアの言葉に 

『傷の痛みを感じたことのない者は、他人の傷跡を嘲笑う』 

というのがある。

他人の気持ちを理解することは難しいこと。
自分の経験から推測して、相手の気持ちがある程度まではわかっても、
完全には理解することは出来ない。
人それぞれの置かれている状況も違うし、
受けとめ方もさまざまだからだ。

それでも、その悲しみを共有したかった!

挫折して傷ついた松井さんの心が
少しでも和めばいいなあ~

そんな松井さんからカセットテープを頂いたm(__)m

今松井さんが気に入っている曲・・・
ZARDの「この愛に泳ぎ疲れても」の入ったテープである(o^o^o)

沙也加ちゃんにも聞いて欲しくて・・・
と。

当時はZARDが流行っていた^ロ^;
私も好きだった(^O^)
松井さんだけじゃなく、
お客さまの岸本さんも好きみたいで
ZARDのCDを頂いたことがあった(^.^)b

帰ってからこの曲を聞いてみた(*^_^*)


♪この愛に泳ぎ疲れても
 もうひき返さない
 たどりつく日まで

 すれ違う恋人達
 バスケット一杯の夢を
 抱えながら歩く
 まるであの頃のあなたと私懐かしさに
 振り向いた ・・・ ♪

何だか松井さんの悲しい心の中を
覗いたような気がした(T_T)
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