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一人でヒーリングサロンを広島に開店しました。開店までの奮闘記、波乱万丈の人生日記♪
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私は夜の仕事をするにあたって
決めていたことがある。
それは、

こんな業界にいても染まらずに
純粋な気持ちだけは変わらずに持ち続けよう、
そして、どんなに稼ぐようになっても
派手な生活はしない、

ということ。。。

どうしても夜の仕事をしていると、
してもらうことや高いお酒を
下ろしてもらうことが自然と多くなり、
いつしかそれが当たり前になり、
お客さまに対しても
わがままを言うようになる。

お客さまも見栄を張っているだけなのに
それをスマートな遊び方だと勘違いし、
女の子の気を引きたいからチヤホヤしている。
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次の週のデートは
大阪の海遊館に行くことにしたので、
いつもより早起きして車で行くことにした。

いつもの日曜日みたいに待ち合わせして、
朝ごはんを食べて出かける。

水族館に行くなんて何年振りだろう!
子供の頃は、
動物園だの博物館だの・・・って
親によく連れて行ってもらったな~
ジンベイザメに早く会いたいなあ!

海遊館に着いて
、私はかなりはしゃいでいた。
ジンベイザメの大きさに驚いた。
想像していたよりもずっと大きく
雄大に泳いでいる。
何だか水の中を
とっても気持ちよさそうに泳いで
ちょっと羨ましかった。
ジンベイザメは
毎日何を考えているんだろうか?
悩みなんかあったりするのだろうか?

初めてみるペンギンも可愛かった。
何ヵ月か前に子供が生まれたみたいで、
ちっちゃい子たちは可愛くて
なかなか前に進めないでいた!
岩の先までは来るのだけどまだ怖いのか、
なかなか水の中に飛び込まない!

臆病なのかなあ~

と2人で言いながら応援する。
10分経っても20分経っても飛び込めない。
行ったり来たりの繰り返し。
結局私たちが見ている間は無理だったけど、
飛び込んで泳いだのだろうか?

いつかこの子供ペンギンも親になるのだけど、
少しずつ成長して大人になっていくんだろうね。 

私たちももっとお互い判りあって
絆を深められたらいいな~
ちょっとずつ、進もうね♪
日曜日の朝がやってきた。
いつものように待ち合わせをして、
いつものように映画を見に行く。

今日は私の見たい映画に付き合ってもらう。
今日はラブストーリーを見に行く。

私にとって初めての
特別なしょうちゃんの誕生日!
バッグの中にはプレゼントを
こっそり入れてきた。
食事の時に渡すつもり!

普段はこんな映画を見ることはなかったけど、
今日は少しだけロマンチックな気分に 
なってほしかった。
『フォー・ウェディング』は
私を素敵な気持ちにさせてくれた。
結婚願望なんてなかった私でさえ、
結婚も悪くないかな~なんて
気持ちにさせてしまった。

映画が終わって、
いつものようにお茶をする。
何だかいつもより口数が少ない。
余韻に浸っているみたい。
『しょうちゃん、渡したいものあるんだ!』
ってプレゼントをテーブルに置く。

しょうちゃんは不思議そうな顔で箱を開ける。
『おめでとう!誕生日でしよ?』
と私は彼に告げる。
『覚えててくれたの?
忘れてるのかと思ってたから
諦めてたんだけど・・・ありがとう!!』
って嬉しそうに左の手首に付ける。

気に入ってくれて良かった~♪
私の誕生日の一週間後はしょうちゃんの誕生日だった。
何をプレゼントしていいか分からなかった。
本人に聞けば早いのだけどそれでは面白くない。

しょうちゃんは神戸生まれの
神戸育ちらしいお洒落な人だった。
ブラウスが好きみたいで、
いつも綺麗な色や刺繍の入ったものを着ていて、
思いつくだけでも10枚はあった。
そして、何とかという香水をいつも付けていた。
首には馬のコイン形ネックレス、
右手の人差し指には馬の指輪をしていた。
ギャンブルをしない私にはわからないけど、
その指輪をするようになってから
パチンコで負けないようになったらしい。
そういえばベルトもエルメスでバックルが馬車だった。
馬が好きみたい!
きっとギャンブルも競馬をするのかも…。

そうだ、ブレスレットは持ってないみたいだから
ブレスレットにしよう♪

仕事前に見に行った。

馬にそんなにこだわってるのなら
馬のモチーフのブレスレットにしよう!
でも、あるのかなあ。

と思いながらも三宮の一番大きな
ジュエリーショップに行ってみた。
ショーケースを見ていく。
出来れば、ネックレスと同じコイン形が
あればいいんだけどな~
あ、あった!!
5万か~、かわいい!
他にもっとかわいいのないよね?

色々見てみるけど、イマイチだ。

決めた!これにしよう♪

プレゼント用に包装してもらう。

今から楽しみ♪
喜んでくれるかな~

とプレゼントを渡した時の
しょうちゃんの顔を想像したら嬉しくなった。

日曜日が待ち遠しい。
実家から帰ってきて、1ヶ月が経った。
秋とはいってもまだまだ暑い、残暑の厳しい中、
私の誕生日がやってきた!
通りの向こうから花束を抱えてる姿が見える。

『誕生日おめでとう!
本当は胡蝶蘭をあげたかったけど、
高いからこんなのしか買えなかった』

その歳は今までの私の人生で
一番たくさんの男の方から花束をもらったり
食事のお誘いを受けたりしたけど、
こんなに嬉しかったことはなかった。
どんな高価なものよりも
気持ちのこもった花束は
サイコーのプレゼントだった。

花屋さんに行って、
一生懸命お花を選んでくれてる
姿が目に浮かぶ。

『ありがとう』
って言って花束を受け取った。

その花束は部屋に飾ろうと思ったけど、
普通に飾るとすぐ枯れちゃってダメになるから
ドライフラワーにすることにした。
そうすれば、いつまでもそばにおいておけるから。
その日帰って相手から電話があり、
気に入ってくれたみたいだけど
私は「断って!」と言った。
父は一人娘の私に結婚して欲しい反面、
まだ結婚して欲しくないようで
母に「急いで結婚しなくていいってお父さんが言ってるよ」
と言われた。
内心、どっちやねん、とツッコミたかったが、
父の気持ちはわからないでもなかった。
私が生まれる前は
「男の子じゃなかったら捨てる」
と言っていたらしいけど、
いざ生まれてみると初めての子供は
嬉しかったのだろう。
赤ちゃんの私をあちこち連れ回したようだ。
おかげで赤ちゃんの時から車酔いがひどくて大変だった。
不器用な人で愛情表現は豊かではなかったけど、
目に入れても痛くないほど愛してくれた。
24歳、来月には25歳になる私に
結婚を考え始めた父ではあるが、
あまりにも早く嫁がれるのも淋しいけど、
かといって嫁に行かないのも哀しい
と複雑な気持ちだったようだ。
それに今は別々の場所に住んでいるので
なかなか会えないから余計なのかもしれない。

これで気が済んだことだろう。
当分はお見合いなんて言わないはずだ。
私の叔母さんは、高校を出るとすぐ結婚した。
だから、社会の事も仕事のしんどさも知らない。
学歴さえ高ければいいと思っている。 

お兄ちゃんが彼女を連れてきた時も
「商業高校を出た子なんてダメ!」
と頭ごなしに反対した。
そして、学歴のある女性とお見合いさせた。
娘の洋子ちゃんも一流大学を出て、
いい会社に入って3年働いて
歯科医の先生と結婚した。
結婚式には大して親しくもないのに
大学の助教授を呼んだりして
見栄を張った。
 
叔母さんが学歴にこだわるのも
叔父さんが会社の部長だったことが
原因の1つだったのだろうが、
叔母さんは世間を知らないまま結婚したせいで
偏った考え方をする。
こんなふうにはなりたくなかった。

学歴があるからって
幸せになるとは限らない。
私は、学歴ではなく
人間性で選びたい。 

つり書きと一度会ったくらいで
相手の事なんてわからないし、
増して結婚なんて考えられない。
お見合いなんてもうしないだろう。
お見合いももうすることも
ないだろうと思っていた。
が、考えが甘かった。
次の日もお見合いをした。
今度はおじいちゃんが持って来たお見合いで、
石原良純似の一歳歳上の人。
たしかに話していて楽しかったけど、
友達にしか思えないなあ。
私はやっぱりまだ結婚はしたくないな。
もっと色々と社会勉強して
精神的にも大人になってからだから
私はやっぱり30歳くらいになってからだと思う。

世の中の女性はやっぱり
そんなに結婚したいものなのかな~!
私がおかしいのかな?
でも、私は社会のことも知らないで
結婚なんてしたくない。
無事にお見合いも終わり、家に帰った。

終わった事はきれいさっぱり忘れ、
くつろいでいると、
『明るいお嬢さんですねって
気に入ったみたいだけど、どうするの?』
と母に言われた。
『断っといて!』
と私は答えた。 

私が結婚する気だったのならいいけど、
すごく後味が悪い・・・
恋人を振ったあとの感覚に似ている。
初めて付き合った人、
私は嫌いになって別れた。
傷つくのは振られた人だけだと思っていたけど、
振る方も相手を傷つけてしまった事に
かなりショックを受けるのだ。
お見合いはちょっと違うかもしれないけど、
その日私は心が痛かった。
でも、これで良かったんだ!
と自分を納得させた。
それはお見合いだ。
相手は両親の取引先の社長の息子。 

私は決められたレールの上を
進んでいる人は好きじゃなかった。
親が築いてきた会社で何の苦労もなく
役員になっている人よりは、
学校なんて出ていなくても
自分の決めた道を 
しっかりと歩いている人の方が
私は好きだった。

お酒も飲まない、タバコも吸わない、
仕事が終わったら
真っ直ぐ家に帰っているこの人は
一体何のために生きているのだろう、
と疑問を抱いてしまった!
 
うちの両親はきっと、
取引先の社長はマンションも持っているし、
旦那さまのいない間は
好きなことをさせてくれるし、
苦労をせず何不自由のない生活ができる、
と私の幸せを思っての事だったのだろう。
 
私は結婚もする気もないのに、
ここにいるのがすごく失礼だとは思った。

とりあえず、喋るだけ喋って、
食べるだけ食べて
この時間だけは楽しく過ごして帰ろう。
話しているうちに何だか
お店で接客しているような錯覚を起こした。

これから先の両親の仕事の事もあるから、
失礼のないようにと考えて、
無難にお見合いを終わらせた!
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